「初かつお」は、日本の季節を感じさせる春の風物詩。その名の通り、初めて漁獲されたカツオを指し、その旬は3月から5月頃と言われています。特に静岡県や高知県ではカツオ漁が盛んで、全国でも有名です。
初かつおには「戻りガツオ」と対になる存在があります。戻りガツオは秋に漁獲されるカツオで、脂がたっぷり乗った濃厚な味わいが特徴的。一方、初かつおは脂の少ないあっさりした味わいと、爽やかな香りが楽しめます。この2種類のカツオを季節で味わい分けることは、日本の食文化の奥深さを示しています。
さらに、初かつおには人々の生活を豊かにする興味深い歴史があります。江戸時代の俳句や文学作品に頻繁に登場し、当時の人々の憧れの食材でもありました。値段も高く、庶民にとって贅沢品だったため、「女房を質に入れてでも食べたい」と言われるほどの人気を誇っていました。その背景には、春の訪れを感じさせる食材としての象徴性があったのです。
居酒屋では、初かつおのたたきがよく提供されます。炙った表面に特製のポン酢や薬味を添えることで、その香ばしさと独特の風味が引き立ちます。お酒との相性も抜群で、例えば香り豊かな日本酒や、あっさり系の白ワインがその魅力をさらに高めます。
ぜひ、「初かつお」を囲む席で、この話題を振ってみてください。
「初かつおの歴史や味の違い」を知ることで、大勢の知人とのお酒の席がさらに楽しいものになるはずです!さあ、「初かつお」の奥深い味わいを楽しみながら、日本の春の美食文化を語ってみましょう。
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※掲載情報:2025年4月24日時点
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